ジビエになるまで

ジビエとは狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉で、健康食品として近年注目されています。

山野を駆け巡り、たくましく育った天然の肉は、筋肉が引き締まって脂肪は少なく、栄養価も高く、昔から高級食材として珍重されてきました。

しかしながら、寄生虫や病気をもっている可能性があったり、獲った猟師さんによって捕獲後の処理の仕方に大きなバラツキが見られるといった問題点があり、なかには血抜きも不十分で毛や土などが肉に少々付いても全然気にしないという人もいたため、「ジビエは硬い、臭い、まずい」といったイメージがついてしまいました。

そこでながさき夢ファームでは、安全で新鮮なジビエを提供するために地元の猟師さんや捕獲隊と提携し、捕獲された野生動物をできるだけ速やかにと殺・血抜きをし、徹底的な衛生管理のもと内臓摘出から精肉まですべての工程を専属技術者が行う仕組みづくりに取り組んでいます。

捕獲は提携している猟師さん、またはながさき夢ファームの指導のもと捕獲を行っている捕獲隊によって行われます。
捕獲されたら電話で連絡を受け、当社の専属技術者が現地に赴いて健康状態をチェックし、できるだけストレスの少ない方法でと殺を行います。

当社の専属技術者がソリやスノコに乗せて丁寧に処理施設まで運搬します。また、運搬にかかった時間を記録し、肉の状態を管理しています。夏場は氷で冷却しながら運搬を行います。

処理施設に到着したらすぐ、高圧洗浄機で泥や寄生虫を洗い流します。

その後、90度以上の湯で毛皮を滅菌。同時に次亜塩素酸ナトリウムまたは湯で使用する道具類をすべて滅菌します。

肉の品質と衛生のため、細心の注意を払い、内臓内容物や体表に肉が触れないよう内臓摘出・剥皮を行います。

大きなものは半分に割り、枝肉にして清潔な布に包み、0℃で熟成します。

トレーサビリティのため、個体情報や状態を常に把握できるようにしています。

専門技術者が衛生に注意を払い、骨を取り除いてロース、モモ、バラなど部位に切り分けます。

そのあと、真空パックに詰めて-20℃で急速冷凍します。

必要に応じてスライスやトリミング、味付けを行います。

その他、ジャーキーやハム、ベーコン、ソーセージなどへの加工をして出荷する商品もあります。

お届けするお肉は、注文を受けてから加工しますので、いつでも新鮮な状態でお送りしております。